横須賀市民検診
横須賀市民検診
当院は横須賀市民検診の指定医療機関です。高齢社会が進む中、日々の健康づくりとともに、病気の早期発見、早期治療が大切です。そのためには日頃からご自分の健康状態を知り、生活習慣を見直すためにも、ぜひ当院で市民検診をご利用ください。
当院で実施している検診
食道がん検診
一般にレントゲンと内視鏡による検査を行い、がんの場所やその大きさ、食道内腔の狭さなど全体像を把握します。これにより、食道がんの予防、早期発見につなげます。がんの進行程度を正確に診断することは、治療法を選択する上で非常に重要なことです。当院では消化管がんの早期発見に重要な粘膜の色調変化を敏感に捉える狭帯域光観察(NBI)機能をもつ最新の経鼻内視鏡で検査を行っています。
胃がん検診
40歳以上の方を対象に、胃がんを中心とした疾患の早期発見のために行います。当院では苦痛の少ない経鼻内視鏡による精密検査も行っています。
検診でわかること
採血により、胃粘膜の萎縮度とピロリ菌に感染しているかどうかを検査し、胃がんになりやすい状態をリスク分類します。そしてリスクに応じた対処方法によって、胃がん発生を予防し早期発見につなげます。胃がんリスク検診で要精密検査となった場合には、胃内視鏡検査(保険診療)が必要です。精密検査や経過検診を受けることで、胃炎や潰瘍、がんなどが発見されることがあります。
ピロリ菌とは
正式名は’ヘリコバクター・ピロリ’と言い、ヘリコとは「らせん」とか「旋回」という意味です。ひげの部分を回転させて移動します。バクターとはバクテリア(細菌)のことです。ピロリとは胃の出口(幽門)をさす「ピロルス」からきています。この菌は胃の幽門部から初めて見つかりました。ピロリ菌の最も大きな特徴は、酸素の存在する大気中では発育しないことで、酸素にさらされると徐々に死滅します。乾燥にも弱く、グラム陰性桿菌に分類されます。
大きさは0.5×2.5~4.0μmで、数本のべん毛を持ち、胃の中を移動します。ピロリ菌が強酸性下の胃の中で生育できるのは、胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニアで酸を中和することにより、自分の身の周りの酸を和らげて生きています。
ピロリ菌と疾患
胃の壁を傷つけ、胃を守っている粘液を減らし、酸の攻撃を受けやすくしてしまうので、胃炎や消化性潰瘍を発症させる要因になります。ピロリ菌が胃壁に取り付くと細胞を弱めてしまう毒素を出し始めます。すると菌をやっつけようと血液中の白血球が付近に集まります。両者の戦いが大きくなると、胃粘膜の消耗を早め、粘膜が炎症を起こして胃炎になったり、胃や十二指腸の粘膜が深くえぐられて消化性潰瘍になったりすると考えられます。
成人健康診査(18~39歳) | |
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健診内容 | 診察、血圧測定、尿・血液検査(貧血・脂質・肝機能・腎機能・糖検査)、心電図検査など |
健康診査でわかること | 心臓病や高血圧、糖尿病、高脂血症、貧血、肝臓病、腎臓病など生活習慣病の疑いがあるか検査します。 |
後期高齢者健康診査 | |
健診内容 | 診察、血圧測定、尿・血液検査(貧血・脂質・肝機能・腎機能・糖検査)、心電図検査など |
健康診査でわかること | 心臓病や高血圧、糖尿病、高脂血症、貧血、肝臓病、腎臓病など生活習慣病の疑いがあるか調べます。 |
大腸がん検診 | |
健診内容 | 便潜血検査 |
健康診査でわかること | 消化管からの出血の有無を調べます。痔やポリープ、腫瘍、潰瘍などが発見されることがあります。 |
前立腺がん検診 | |
健診内容 | 血液検査 |
健康診査でわかること | 血液検査(腫瘍マーカーPSA法)を行います。前立腺肥大や腫瘍がある可能性を判定します。 |
胸部検診 | |
健診内容 | 胸部直接エックス線撮影、必要な人には喀痰細胞診検査 |
健康診査でわかること | 胸部エックス線直接撮影と、喀痰細胞診検査(選択)を行います。肺結核、肺炎、肺腫瘍、肺気腫など、呼吸器系の疾患が発見されることがあります。 |
肝炎ウィルス検診 | |
健診内容 | 血液検査(HBs抗原検査、HCV抗体検査) |
健康診査でわかること | B型、C型肝炎ウイルスに感染している可能性があるか判定します。 |